ブラジャーの汗ムレによって起きる肌トラブルとは?
ブラジャーの汗ムレになると、以下のような肌トラブルが起きやすいため注意が必要です。
あせもや湿疹
かゆみを伴う赤いブツブツができるあせもや湿疹は、汗腺からうまく汗を排出できず、皮膚の中に汗が溜まることで発生するとされています。ブラジャーを着けていると胸元の汗を排出しにくくなるため、あせもや湿疹ができる可能性が高くなります。
胸ニキビ
皮脂などの汚れが毛穴に詰まりアクネ菌が繁殖すると、炎症を起こしてニキビが発生することがあります。ブラジャーで汗ムレになると、肌の老廃物が排出しにくくなるため、胸ニキビが発生しやすくなるのです。
黒ずみ
汗をかいてふやけた状態の肌に、ブラジャーの締めつけによる刺激を与えると、メラニン色素の分泌が増えたり角質が厚くなったりする場合があり、これが黒ずみの原因となります。
また、胸ニキビの跡が色素沈着し、黒ずみとして残ることもあるので注意が必要です。
汗ムレしたブラジャーが臭いを発生させる
汗をかいたときに、胸元からムワっとした嫌な臭いがしたことはありませんか? そのような場合、汗をたっぷり吸ったブラジャーが原因になっているかもしれません。
実は、汗そのものは基本的に無臭です。しかし、汗によって蒸れた部分に雑菌が繁殖すると、嫌な臭いがする場合があります。ブラジャーは身体に密着して汗や皮脂を直接吸い取るため、雑菌が住みつきやすい場所だと言えるでしょう。
ブラジャーが吸い取った汗や皮脂をエサにした雑菌が、生乾きのような嫌な臭いを発生させるのです。
ただし、胸元から臭いがする場合、「チチガ」の可能性もあるため注意が必要です。チチガとは、乳輪付近にある「アポクリン腺」という汗腺が活発になるために胸元から独特の臭いが発生する症状のことで、ワキが臭くなる「わきが」の一種ともされています。
チチガはわきがと同様に、自分ではなかなか判断が難しいものなので、気になった人はクリニックに相談したほうが良いでしょう。
快適にブラジャーを着けるために
汗ムレによる肌トラブルや臭いは、以下のようにして対策しましょう。
通気性の良いブラジャーを選ぶ
メッシュ素材や速乾性素材など、通気性に優れたブラジャーを選ぶと、汗をかいても蒸れにくく、そしてすぐ乾燥させることができます。また、抗菌加工が施されているタイプを選べば雑菌の繁殖を防げるため、臭いの予防にも繋がるでしょう。
ブラジャーに汗取りパッドを入れる
最近は、胸元の汗を吸い取ってくれる、ブラジャー用の汗取りパッドが市販されています。胸が大きい人は特に、谷間に汗が溜まって汗ムレになることが多いので、こうしたアイテムを活用すると良いでしょう。
正しい方法でブラジャーを洗う
ブラジャーに付いた臭いは、丁寧に手洗いすることで、取り除くことが可能です。洗い方は、洗面器にぬるま湯を張り、固形石鹸を使って押し洗いするのが基本です。
臭いがなかなか取れない場合は、酵素系漂白剤を使って1時間ほど浸け置きして殺菌しましょう。
胸元をきちんと洗う
胸元の汗や皮脂は、毎日お風呂でしっかりと取り除くことが大切です。石鹸をよく泡立てて、優しく撫でるようにして洗うようにしましょう。石鹸が肌に残らないよう、すすぎは念入りにします。
胸元は汗をかきやすく、それによりさまざまな肌トラブルが起きやすい箇所だと言えます。また、汗ムレしたブラジャーは臭いの原因にもなるので注意が必要です。上記を参考にきちんと対策をして、バストやブラジャーを清潔に保つようにしましょう。