体臭だいじょうぶ? 自分の体の悪臭チェック法
他の人が体から発する口臭やワキガ、加齢臭などが気になったり、とても強烈な香水のにおいに気持ちが悪くなったりという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。 そんな時「この人は、自分ではこの臭いに気付いていないのだろうか?」と不思議に感じたりするものですが、強い臭いでも、ずっと嗅ぎ続けているとそれに慣れてしまって臭いを感じづらくなるものです。
だからこそ、自分の発している臭いは、自分では気づかないことが多いのです。 ここでは、自分の体から他の人を不快にさせる臭いをさせていないかを確認するための悪臭チェック方法をご紹介します。
体の悪臭チェック① 口臭をチェックする
口臭は、歯周病や胃腸のトラブルなど病気が原因で起きる場合もありますが、健康な人でも口の中の食べかすなどが分解された時に口臭成分が発生したり、お酒を飲んだりにんにくなどにおいの強い食べ物を食べた時に発生したりすることがあります。 口臭が発生していないかを自分で確認する悪臭チェック法には以下のような方法があります。
●ビニール袋やコップに息を吐いて、吐いた息の臭いを確認する 臭いがする場合は、それが自分の口臭です。 起床時や空腹時などは口臭が出やすいのでそういう時に悪臭チェックしてみるのも良いかもしれません。
●ティッシュで舌苔を拭い取り、臭いを確認する 舌苔とは舌の表面に付着している白い苔状のもののことです。 過剰な舌苔は唾液で取り除かれますが、唾液が少なくなると増えすぎて口臭の原因になる場合も。 舌苔の悪臭チェックをしてみましょう。
●口臭計測アイテムを使ってみる 口臭を数値で計測する機器を使う方法です。 簡易的なものから本格的なものまでかなりさまざまな製品が市販されているので、こうしたアイテムを使ってチェックしてみるのも良いでしょう。
体の悪臭チェック② ワキガをチェックする
汗が出る汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。 どちらの汗腺から出る汗も汗自体は無臭ですが、皮膚表面の常在菌によって分解される時に臭いが発生します。 エクリン腺から出た汗がが分解される時はいわゆる「汗くさい」酸っぱい臭いですが、アポクリン腺から出た汗が分解される時、独特な「ワキガ臭」になります。
アポクリン腺の有無や量は人によって異なり、アポクリン腺のない人はワキガにはなりません。 ワキガは自分では気づきにくいもの。
自分がワキガ体質かどうかの悪臭チェック項目は以下のようなものがあります。
●耳垢が湿っていてやわらかい
耳垢が湿ってやわらかいタイプの人は、耳の中にアポクリン腺がある人、つまり体の他の部分にもアポクリン腺がある人です。 必ずしもワキガということはありませんが、ワキガ体質の可能性があります。
●腋毛に白い粉のようなものが付着することがある
アポクリン腺の分泌物が結晶になったものの場合があります。
●洋服の脇周辺が黄ばむことがある
アポクリン腺から分泌される「リポフスチン」という色素成分による場合があります。
体の悪臭チェック③ 加齢臭チェック
加齢臭は皮脂腺から分泌されるパルミトオレイン酸という物質が酸化した時にできる「ノネナール」という体臭成分によって発生します。 中高年男性に多いですが、20代後半ぐらいの人や、女性でも加齢臭が発生することがあります。 自分の体から加齢臭が出ていないかを確認する悪臭チェック法には以下のようなものがあります。
●加齢臭スポットをティッシュで拭いて臭いを確認する
加齢臭が発生しやすい「頭皮」「耳の後ろ」「首の後ろ」「脇」「胸」「背中」などにティッシュを強く押しあてて拭き取り、悪臭チェックしてみましょう。
●枕や布団、着用後の下着やシャツの臭いを確認する 長時間接しているものや着用しているものにいわゆる「加齢臭」のにおいがしないかを悪臭チェックしてみましょう。
自分の体の悪臭チェック、定期的に確認して気になる臭いは原因別に予防や対策するように心がけましょう。 川崎中央クリニックのワキガ多汗症治療については、以下のようなページを参考にしてください。