汗かきの方は、冬でも暖房の入った室内で汗をかいてしまうなど、1年を通して汗かき対策が必要になることもあります。そこで今回は、日頃から簡単にできる汗かき対策についてご紹介いたします。
発汗対策で大切なのは、体温上昇を抑えること
気温、室温が上昇すると、おのずと体温も上昇します。この体温上昇を抑えるために発汗作用が起こるわけですが、発汗の頻度や量を自分の意思でコントロールするのはまず不可能です。そこで、発汗を抑えるには体温上昇自体を抑えることが重要です。
体温上昇の抑制には「リンパ節を冷やす」ことが効果的。特に「首の後ろ」「脇」「左鎖骨の下」「太ももの付け根」「ひざ裏」という5つの部位を冷やすと、体内を循環するリンパ液や血液を効率良く冷やすことができるので、体温上昇や発汗抑制に大きく役立ちます。
日々の汗かき対策として、身近なものを使ったリンパ節を冷やす方法をご紹介します。
冷却ジェルシートを使用する
職場や外出先での対策に便利なのが冷却シート。上記の5つの部位に貼ることで、想像以上の抑汗効果が得られます。特に太ももの付け根は効果が高く、1~2分貼るだけでも汗がすっきりと引くのでおすすめです。
アルコールジェルを活用する
見た目の問題から冷却シートを貼れない、といった場面で活躍するのがアルコールジェルです。アルコールジェルはすぐに揮発しますが、その際に体温を奪ってくれるので、体温を適度に下げる効果が期待できます。
外出先で首の裏や脇、左鎖骨下などにサッと一塗りするだけで発汗を抑制でき、見た目や匂いを気にしなくて済むのがアルコールジェルを使う大きなメリット。また、殺菌作用があるので、発汗による雑菌の繁殖や匂いを抑えられるのも嬉しいポイントです。
ハッカ油を使って体感温度を下げる
清涼感のある香りが特徴のハッカ油。殺菌作用があり、薬局などで安価に手に入るため、掃除や洗濯などに取り入れているという方も多いのではないでしょうか?
実は、このハッカ油に含まれるメントールは、皮膚を刺激し、脳に「涼しい」という感覚を起こさせる作用があります。そのため、上手に使うことで発汗抑制に大きな力を発揮してくれます。
特におすすめなのが、ハッカ油で簡単に作れるミントウォーター。作り方は簡単で、50ccの水にハッカ油を5滴入れかき混ぜるだけ。後は冷蔵庫で冷やすとできあがりです。100円均一でも購入できるスプレーボトルに入れておけば手軽に使用できます。
このミントウォーターを首の裏や脇、ひざの裏へ一吹きすると、スーっと汗が引くのを実感できるはず。さらにハッカ油には虫除け作用もあるので、蚊が多い夏場には汗と蚊が一度に防げる便利アイテムになります。
日頃からの汗かき対策は、簡単かつ、コンパクトであることが長く使えるポイントです。常に携帯しておけば、急な発汗を防ぐ助けになってくれるはずです。