身体は腹痛や倦怠感に襲われ、気分は重く沈むばかり。生理はその症状だけでも辛いのに、デリケートゾーンはベットリと蒸れて不快に。おまけに経血独特の生臭い臭いが周囲に漏れていないか気になって……。
ここでは、そんな生理中ならではの蒸れと臭いについてお話しします。あなたのデリケートゾーン、大丈夫ですか?
生理中の蒸れ、臭いの原因
生理中のデリケートゾーンを悩ませる蒸れと臭い。主な原因は「経血」にありそうですが、実はそれだけではありません。生理中の女性はホルモンバランスが乱れており、普段より汗をかきやすくなっています。特にわきや股関節といった四肢の付け根部分には汗腺が多く、他の部位に比べて発汗量も多め。
さらに生理中にはく、サニタリーショーツは締め付けの強いものが多く、汗が1日中デリケートゾーンに貼り付いた状態に。これでは蒸れてしまうのも当然ですね。
そんな高温多湿の環境に経血が排出されると何が起こるのでしょうか。実は、身体から出たばかりの経血はほぼ無臭。経血が空気に触れることで酸化が始まり、臭いを放つようになるのです。
そして、さまざまな分泌物が混じった経血は、雑菌にとって格好のエサ。高温多湿の環境で元気になった雑菌が活発に繁殖してさらなる臭いを放ち、最終的にあの生臭いような臭いになってしまうのです。
ナプキンが蒸れと臭いを増加!
月経のある女性の約70%が使用しているという生理用ナプキン。デリケートゾーンを覆うように装着して使うため、挿入して使うタンポンと比べるとどうしても陰部が蒸れやすくなります。市販のナプキンは吸収力を重視するものが多く、通気性が足りないのもその原因でしょう。
陰部が蒸れて高温多湿になれば雑菌はどんどん繁殖し、イヤな臭いを放出。生理中の必須アイテムであるナプキンが、蒸れも臭いも増加させているというわけです。
生理の臭い対策
蒸れによる雑菌の繁殖で発生する生理中の嫌な臭い。生理が続く限り避けられないことですが、少しでも軽減できれば気分も晴れやかになれますよね。そこで、今すぐにできる臭い対策をご紹介します。
ナプキンをこまめにかえる
吸収力の高いナプキンはつい長時間使いがちですが、経血は時間が経つほど強い臭いを放ちます。睡眠時以外は長くても2~3時間ごとに交換するのが理想的です。終わりかけで汚れが付いていなくても、見えない雑菌は付着しているので必ずかえるようにしましょう。
布ナプキンを使う
敏感肌の女性の間で話題の布ナプキン。コットン100%で通気性が高く、お肌に優しいと評判です。一般のナプキンに比べると1枚1,000円位からと高額ですが、何度も洗って使えるのでコストパフォーマンスは上々。「生理痛が軽くなった」、「早く終わるようになった」という声も聞かれるようです。
タンポンを使う
膣に挿入して使用するタンポンならば体内で経血を吸収してくれるので、蒸れと臭いは軽減されます。ただ、経血を含んだタンポンが膣の中でとどまることにより、細菌が繁殖しやすくなる、抜き差しに痛みが伴うといった声もありますので、無理にはすすめられません。
スカートをはく
身体にぴったりと沿ったパンツルックは蒸れた空気がこもりがち。蒸れを軽減させて臭いを防ぐなら、通気性の良いスカートがおすすめです。パンツをはきたい時はスキニータイプはなるべく避けて、ゆるめのシルエットのものを選びましょう。
ウェットティッシュを使う
デリケートゾーン専用のウェットティッシュで、デリケートゾーンやアンダーヘアに付着した経血を拭き取ります。雑菌のエサとなる汚れや経血が無くなれば、臭いの発生はかなり防げるでしょう。
アンダーヘアを短く切る
アンダーヘアは経血が付着しやすく、そのまま放置すれば雑菌が繁殖して臭いの原因に。短くお手入れしたり処理をしたりすることで付着しづらくなり、臭いの軽減につながります。
生理中は誰しも憂鬱で暗い気分になりがちです。上記の方法でデリケートゾーンの蒸れや臭いを防いで、身体も心も快適な一週間を過ごせるようにしましょう。