手の平や頭部の汗に悩む人がいるように、お尻から出る大量の汗に悩んでいる人もいます。しかし、発汗する部位がお尻ということもあり、恥ずかしさから周囲に相談することができずに、一人で悩んでしまうことが多いようです。
ここでは、マイナーながらも存在する、お尻に汗をかく人の悩みや対策についてご紹介します。
お尻の汗をかく人の切実な悩み
気温の上昇や緊張などによって、お尻が汗ばむ体験をしたことがある人は多いでしょう。多少汗ばむ程度であれば気にすることはありませんが、下着や衣服が濡れるほど汗をかくとなると、その悩みは切実です。
下着や衣服が濡れておもらし状態に!
汗で下着が濡れるだけでなく、ひどい時にはスカートなどの衣服にまで濡れてしまう場合があります。おもらしをしたように見えてしまうため、非常に恥ずかしい思いをしてしまいます。
座っているイスまでビッショリ
衣服にしみ込んだお尻の汗は、座っているイスまで濡らしてしまう場合があります。特に、座面の通気性が悪いパイプイスなどの場合は、座面に汗が溜まってしまうことも。 立ちあがる際に、イスを拭かなければならず、周囲の視線が気になる方が多いようです。
お尻がかぶれてしまう
外出時にお尻から発汗した場合、すぐに下着や衣類を脱いで汗を拭きとることができません。汗で濡れたまま放置してしまうと、蒸れてかぶれが発生してしまうことがあります。そうなると、今度はかゆみや痛みに悩まされることになるのです。
なぜお尻から汗が出るの?
お尻が異常に発汗してしまう主な原因は、多汗症によるものだと言われています。お尻周辺には、汗を出す汗腺「エクリン腺」が集中して存在していますが、発汗をコントロールする自律神経が乱れることで、多量の汗を放出してしまうのです。また、更年期障害によってホルモンバランスが崩れてしまい、自律神経が乱れるケースも。
そのほかには、冷房の効いた部屋に長時間滞在していると、冷風に当たりすぎて一時的に汗腺の働きが悪くなり、汗が出にくくなることがあります。そんな時、私たちの体は働きの良い汗腺を選んで汗を出しますが、その際におしりの汗腺が選ばれてしまうと、お尻から異常な量の汗をかくという症状が起こってしまうのです。
必見! お尻の汗対策
気になる尻の汗を目立たないようにする対策を講じることが可能です。ここでは、誰にでも簡単にできる対策方法をご紹介しましょう。
吸水性の高い下着を身に着ける
「汗取りインナー」と言えば、脇汗を対策するイメージが強いですが、最近ではお尻や太ももの汗対策が施されたものも発売されています。お尻全体を包み込むタイプで、生地が厚手のものを選ぶと良いでしょう。
濡れても目立たない衣服を着る
黒や紺色のズボンやスカートをはけば、汗で濡れても変色しにくいため目立ちません。濃い色あいのデニムでもOK。逆に、生地の薄いチノパンや麻の衣服は変色しやすいため、避けたほうが良さそうです。
空調ざぶとんを使う
送風機能が付いた「空調ざぶとん」なら、お尻の汗による蒸れや湿気を防いでくれます。オフィスなどで長時間座って作業する方は、自分の席に設置してみてはいかがでしょうか。
上記のような対策をすることによって、お尻の汗による不快感をある程度取り除くことができます。しかし、いずれも一時的なものになりますので、根本的に解決したい場合は、病院やクリニックを受診して、治療を行うことをおすすめします。