金属イオンの消臭効果をうたった制汗剤や消臭剤がドラッグストアに並んでいます。 ですが、人類はかなり昔から同じ効果を利用した消臭剤を持っていました。ミョウバン水です。
太古の昔から様々な用途で活用されてきたミョウバンですが、その消臭効果は強力で、昨今見直されています。「おばあちゃんの知恵」に「科学的証明」がついたようなものです。
ミョウバン水の効果
ミョウバンは金属の仲間であり、水に溶けると酸性になります。 消臭、殺菌の効果があるのはそのためです。 汗臭さや体臭というのは、汗の水分で皮膚表面の細菌が活性化し、老廃物などを分解することで臭いを発します。 細菌は酸性に弱いため、体臭の元はミョウバンの酸化還元作用で抑えられることになります。
ミョウバン水のつくりかた
ミョウバン水を作り、体臭を抑えましょう。 ミョウバンはスーパーなどで売っている漬物用のものでかまいません。 70gで100円くらいです。
▼500mlのペットボトルに大さじ1のミョウバンを入れる
▼水をいっぱいに入れる
▼3日ほど、冷暗所に保存(ミョウバンは溶けにくいのです)
▼ミョウバン原液の完成
たくさん作る場合は売られているままのミョウバン60~70gを2リットルの水に溶かすのでもいいです。 このときのペットボトルはミネラルウォーターが入っていた無香料無添加のものが望ましいです。 作ったミョウバン水の原液を薄めたものをスプレーに入れて、体臭が気になるところに吹きつけましょう。
外出先での体臭に
ミョウバン原液を薄めます。5~20倍に薄めるのがいいとされていますが、肌につけるものなので個人差があります。自分に合った濃さを探しましょう。
▼500mlのペットボトルにミョウバン原液を大さじ3入れて、水をいっぱいに注ぐ。これで約20倍です。
▼好みの大きさのスプレーボトルに入れて使います。 体臭が気になるのは外出先だと思います。 小さめのスプレーは100円ショップでも買えます。
全身の体臭対策に
ミョウバン原液には他の使い方もあります。 お風呂に入れることで全身の体臭を抑えることもできます。
枕カバーなどに移った体臭が気になるようでしたら、原液を適宜薄めたもので浸け置きしておくといいでしょう。 とても安く作れるため原価を気にせず、沢山使えるのがメリットです。
参考
ミョウバン(Wikipedia)
わずか100円のミョウバンで、体臭防止! 潤沢に使えるデオドラント 川崎中央クリニックのワキガ多汗症治療については、以下のようなページを参考にしてください。