仕事で紙を扱うときやペンを握るとき、恋人や子供と手をつなぐときなど、手汗が気になるシチュエーションはいろいろありますが、近年増えてきた悩みといえば、スマートフォン(以下、スマホ)の操作があげられます。
ここでは、手掌多汗症の人がスマホを操作する際の「手汗対策」についてご紹介します。
多汗症の新たな悩みはスマホ操作!
総務省発表によるスマホ普及率は、平成25年末時点で62.6%。実に日本の人口の半数以上が、スマホを利用していることになります。ガラケーからスマホへと移り変わったことで、その操作方法もプッシュボタンからタッチパネルへと大きく変化しました。
ボタンがなくなった分、画面が大きくなり操作性も向上しましたが、手汗が多い人は「指先がすべり過ぎる」、「汗で反応しない」など、さまざまな誤作動を引き起こすのが悩みのタネ。手掌多汗症の人にとっては、不便なツールとなっている悲しい現実があるのです。
手汗の多い人におすすめの対処法
手掌多汗症の人には扱いにくいスマホのタッチパネルですが、以下のようなグッズを使えば、快適に利用することが可能です。
タッチペン
スマホやタブレット用に市販されているタッチペンを使えば、汗ですべることなくタッチパネルを操作できます。100円ショップでも購入できますが、指先でつまんで使うタイプの小さなペンがほとんど。使いやすさを重視するなら、しっかりとグリップできる1,000円以上のものをパソコンショップなどで購入することをおすすめします。
また、手軽に持ち歩きたいなら、ストラップに取り付けられるものを、書き味にこだわるなら、ペン先が劣化しないようケースやキャップが付属しているものを選ぶと良いでしょう。
スマホ用手袋
冬であれば、スマホ対応の手袋を使う方法もあります。普通の手袋ではタッチパネルは反応しませんが、スマホ用の手袋を使えば、指先と同じように操作することができます。
数年前までは、スマホ用手袋といえば実用性重視のシンプルなものが多かったのですが、最近ではスマホの普及率が高まったこともあり、普通の手袋と遜色のないオシャレなデザインのものが増えています。スマホの色や好みのファッションに合わせて、あれこれと選ぶのも楽しそうですね。
保護フィルムで手汗からスマホをガード
スマホ本体に保護フィルムを貼り、操作をしやすくするのも一つの方法です。通常スマホのタッチパネルは、表面を覆っている静電気に指先が触れることで反応しますが、保護フィルムを貼れば、フィルムを通して静電気に触れるため、手汗の影響を受けずに使用できます。
また、「手汗による水分で、スマホが壊れるのでは……」と心配している人には、スマホ全体に防水加工を施すサービスがおすすめ。6インチまでのiPhoneであれば、7,000円程度で行うことが可能です。ただし、加工できる端末の種類や料金などはショップによって異なるため、興味のある方はネットなどで調べてみると良いでしょう。
手汗専用のスマホグッズはあまりありませんが、別の目的のさまざまなアイテムを上手に利用することで、スマホライフが今よりも快適なものになりそうです。 しかし、手汗の悩みが解消されるわけではありませんので、手汗を気にして一