ワキの下、乳輪、乳頭、陰部、耳の中など身体の特定部分に存在します。アポクリン腺から分泌された汗は臭いはありませんが、この汗の成分が細菌等で分解されると独特の臭いを発するようになるのが特徴です。 これがわきがの原因になります。わきがの方はアポクリン腺の数が多く、アポクリン腺が肥大しているケースが多くみられます。
全身に分布されており、体内の熱を放出するために汗を分泌し、体温調節をする働きがあります。運動した時や暑い時に出る汗で、エクリン腺からでる汗の成分は水分99%、塩分1%でできているので、ほとんど臭いはありません。
皮脂腺から分泌される油分は皮膚や髪の毛の表面の保護や潤いを与える大切な役割があります。その分泌物には様々な脂肪酸が含まれるため、雑菌と混ざり合うことでわきがの臭いを強める働きもあります。
ウルセラドライ治療法は、エクリン腺、アポクリン腺の汗腺の
深さに合わせて高密度焦点式超音波エネルギーを照射をしています。治療する部分(面積)を点(焦点)で治療しているため、打ち残しがないようにすることは技術を要します。当院では、皮膚の汗腺の状態を見ながら調整をし、高度な技術と経験をもとに治療を行っています。
ニオイの減少効果
ウルセラドライで実際に治療した場合のニオイの減少効果については、1回の治療で70%、合計2回の治療を受けた方の場合は78%以上の減少率です。ウルセラドライ治療を受けたほぼ100%の方に効果があることがわかりました。ニオイはアポクリン腺が2割程度残存していても気にならない程度になります。
汗の減少効果
ウルセラドライで実際に多汗症治療した場合の汗の減少効果については、ニオイの減少効果と同様、合計2回の治療を受けた方の場合は、78%以上の減少率です。ウルセラドライ治療を受けた96%の方に効果があることがわかりました。
汗については、患者様が不満と感じていた多汗を解消することが目的で、100%発汗しないようにすることではありません。
○ | ○ | × | |
○ | △ | ○ | |
なし | あり | なし | |
問題なし | 1週間程度の安静 固定が原則 |
問題なし |
わきがの治療法は複数ありますが、効果の高さで選ぶなら「剪除法(せんじょほう)」など、皮膚を切開してわきがの原因となるアポクリン腺を取り除く方法が一般的でした。しかし、手術による治療法は傷あとが残りダウンタイムも長いという問題もあります。手術以外では注射による治療法が上げられますが、効果は薄く、持続性が他の治療に比べ低いため効率のよい治療とはいえませんでした。ウルセラドライは、これまでのわきが治療のデメリットをなくした効果の高い治療とされています。
当院では、患者様1人ひとりの状況に合った治療法をご提案いたします。
わきが治療の基礎知識