多汗症を治す食材と言う物は中々有りません。ですが、多汗症を和らげる食材はあります。
今回は食べ物に注目してみたいと思います。
多汗症に良いと言われる食材
・豆腐や納豆の大豆食品
・ハーブティー等のハーブ類
・瓜系等の野菜
・アボガドやもやし等の根野菜や葉
これらは多汗症に効くとされています。ただ、完全に治る訳ではありません。汗はもちろんかきますが、量は抑えられるようです。では、これらの中で具体的な物を更に掘り下げてみたいと思います。
豆腐や納豆の大豆食品
大豆にはイソフラボンと言う成分が含まれています。これが発汗に対して効果的です。具体的には「納豆」「豆腐」「豆乳」「味噌」等、大豆を加工したものが良いでしょう。
ハーブティー等のハーブ類
ハーブはリラックス効果があります。リラックスをする事で交感神経を抑える効果があります。リラックスをするもので有れば、「ハーブティー」は口から摂取しますが、「アロマオイル」も効果的です。「入浴剤」でリラックスをするのも良いでしょう。
瓜系等の野菜
瓜系の野菜の中でも「きゅうり」「ナス」「ゴーヤ」等が良いです。さらに「トマト」も効果的です。これらはカリウムが多く含まれる食材です。カリウムは、体内に余分な熱を含まない様にし、熱を外に出す効果があります。
アボガドやもやし等の根野菜や葉
アボガドやもやしは「植物エストロゲン」と言う成分を含んでいます。コレが自律神経を整える働きがあります。「大葉」「アボガド」「もやし」「山芋」代表的な食材はこれらになります。
多汗症の原因
多汗症には「局所性多汗症」と「全身性多汗症」があります。上記の食材や方法は、自律神経やストレスからくる多汗症に効果的です。
これは「局所性多汗症」に効果的です。「全身性多汗症」は他疾患が原因の可能性が高いので、その疾患を治療しないと治らない可能性があります。
局所性多汗症は極度の緊張やストレスが原因とも言われていますが、実際のところ「遺伝」であったり、そうではなかったり、色々な説があります。
一つ言えるのは、全身性多汗症であっても、局所性多汗症であっても、一度医師の診断を受ける方がいいと言う事です。意外と簡単に考えていた物が、違う疾患が原因で実はそれが重い病気の可能性もあります。
「糖尿病」や「バセドー病」等が有名ですが、こう言う疾患の場合、まずはこの疾患を治さなければなりません。他の病気にも言える事ですが「大丈夫、まだ軽いから」と言う油断が意外と危なかったりもします。
多汗症の治療
他疾患が原因ではない場合、多汗症は治療が出来ます。もちろん、上記の食べ物等で軽減は出来ますが、それは治る訳ではないのであくまで「軽減」を目的として頂きたい所です。では、完全に「治療する」となった場合、どのような治療方法があるのでしょうか。
ボトックス注射
ボツリヌス菌より生成された薬を、患部に注射します。そうすると、汗腺の活動が停止します。ただ、これは定期的に注射しなければならないと言う大きなデメリットを持っています。
切除法
主に脇の下の疾患に使います。これはわきがに対してもそうですが、脇の下を切除し、目視で確認した汗腺を切除していきます。確実に汗腺を除去出来ますが、施術を受けられる箇所が決まってしまいます。傷跡が残ってしまうのもデメリットです。
切らない除去(高周波や超音波による治療)
超音波や高周波を使い汗腺を除去します。手にひらや脇の下等、幅広い場所に効果的なのがメリットです。デメリットとしては、どこの病院でも治療を受けられる訳ではなく、専門の医療機関へ行く必要が出てきてしまいます。ただ、効果は確実です。
副交感神経を遮断
胸部にある交感神経が汗を出すように指示を出しています。手術によりこの交感神経を切除する方法です。これは効果はありますが、交換神経を除去してしまうので、後々に代謝性発汗と言う症状を起こします。
これは、脇の下や手のひらの汗が減ると他の部分の代謝を増やさねばなりません。結果、背中や胸等、他の部分で発汗が増えてしまう症状を起こしてしまう可能性があるのがデメリットです。
この様に色々な治療はありますが
治療方法は色々ありますが、どの治療方法が合うかは症状次第になって来ます。
これは医師とのカウンセリングや相談により、良く話合う必要性が出てきますので、治療に踏み切る際は是非とも、「治療方法を良く知る」と言う部分や「その治療のメリットデメリット」を理解してから治療を受けるようにしてみてください。